#33 転職成功完全マニュアル(2) | 履歴書、職務経歴書などの応募書類準備

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キャリア

前回の記事では、『転職成功完全マニュアル』の第1回として転職するための情報を取集して整理する 「転職準備」を詳しく解説しました。

今回は『転職成功完全マニュアル』の第2回として履歴書、職務経歴書などの応募書類準備を詳しく解説します。

「履歴書」「職務経歴書」の作成方法

転職目的が明確になり自己分析、転職希望先イメージが出来たら応募書類を作成します。

応募書類としては日本企業の場合「履歴書」「職務経歴書」というケースが多いです。
外資系企業だと上記と合わせて「英文レジュメ」を準備する必要があります。
その他、企業によっては特別な書類の提出が必要な場合がありますが例外的です。

この記事では「履歴書」「職務経歴書」の書き方の注意点を紹介します。

履歴書の書き方

就職・転職活動には履歴書が必要です。ただ新卒採用と中途採用では求められる点に違いがあると思います。ここでは履歴書の書き方とともに、中途採用で気を付けたい書き方や採用担当者がチェックしているポイントなども合わせて紹介します。

新卒採用と中途採用で求められることの違い

中途採用の場合は、学歴よりも職歴の方が重要になります。学歴は、大学などの最終学歴のみを記載すれば十分でしょう。

企業側は、これまでどのような仕事をしてきて、どういった経験やスキルなどを持っているのか、つまり『即戦力として活躍できる人材なのか?」を知りたがっています。※詳しい内容は職務経歴書に記載します。

履歴書の作成

まず「履歴書」ですが特に指定がなければパソコンで作成した履歴書で良いと思いますが「手書き」がベターではあると思います。パソコンで作成する場合も市販の履歴書にある項目に合わせた書式が一般的です。
ちなみに市販の履歴書でも、いろいろな種類があるので転職用の「履歴書」を準備しましょう。
※「趣味」「好きな学科」などの項目よりも「退職の理由」や「志望動機」などの項目がある物を選びましょう。

特に指定がない場合は、手書きが良いのか?パソコンで作成してもいいのか?悩むところです。
基本的には手書きで作成するのがベターですが、最近ではパソコンで作成した履歴書でも問題ないと考える企業も増えていると思います。
外資系企業やIT関連企業はパソコンが普通、老舗企業などは手書きの履歴書が好まれるのではないでしょうか?
人事が履歴書で注目する点は、まずは「学歴・職歴」でしょうか。
ただし作成上で工夫できるポイントは正直あまりありません(職務経歴書で頑張りましょう!)次のポイントは「志望動機」です。
人事が最もチェックする「履歴書」の最重要ポイントです。学歴や職歴は作成上で工夫できるポイントが少ないのですが「志望動機」は熱意を伝える為に工夫のしようがあります。一方的な志望理由ではなく「どのような経験や知識を活用して、どの様な貢献が出来るのか?」を記述すると良いと思います。あと以外に大切なのが「写真」です。
特に人気企業では大量の候補者と会うので後で「誰・・・・・」みたいなことがあるようです。写真だけで好印象を与えられると理想です。※もちろん「写真」だけで採用されることもないと思いますが。

職務経歴書の書き方

職務経歴書とは

職務経歴書とはこれまでの業務経験と身につけてきたスキルを記載した書類のことです。自分が募集要項にマッチした人材であることをアピールでき、また採用担当者も選考の参考にするため、転職活動の最重要書類です。

職務経歴書を作成する前に

前回の記事で転職準備に関して紹介しましたが、職務経歴書を作成する前に情報収集と分析がとても重要です。

職務経歴書を作成する際のポイント

職務経歴書はマーケティング思考で

転職活動はマーケティング活動に似ていると感じることがあります。商品やサービスは認知させ→興味・関心を持たせ→比較・検討されて→購入・利用されます。

転職活動では、自分自身の経験や能力を採用企業に認知させ→興味・関心を持たせ→比較・検討されて→内定・採用されます。

以前放送されていたビズリーチ社のTVCMで役員らしき人物が秘書らしき女性から「履歴書・経歴書」の束を受け取り、目を通し出してから秘書の女性に声をかけるまでが「認知→興味・関心」の部分だと思います。

実際の採用の場では「履歴書・経歴書」は比較・検討されて、書類選考通過者が決まります。

如何でしょうか?転職活動はマーケティング活動に似ていると同意していただける方も多いのではないでしょうか?

マーケティングで有名なフレームワークであるAIDMAが採用にそのまま、置き換えられます。

職務経歴書を作成する際は、認知してもらって→興味・関心を持ってもらうための書類です。

前回の記事で行った「情報収集・分析」した情報を基に自分自身の経験や能力で、何を伝えれば採用側が興味・関心を持ってくれるのか?を意識しながら経歴書を作成します。

書類の印象を良くするコツ

見やすいレイアウトや書式を意識する

見やすいレイアウトでフォントのサイズや種類、行間や文字数、言葉遣いなどを意識して作成しましょう。これらを調整し整えることで、読みやすい職務経歴書を作ることができます。また「箇条書き」と「簡潔な文章」を意識して作成しましょう。

分かりやすいキーワード

書類選考では採用部門だけでなく人事なども参加します。業界では日常的に使われる専門用語や略語などは、多様し過ぎないようにしましょう。※ただし専門用語は、専門性を伝えるのにプラスなこともありますのでバランスを取りましょう。

採用したいと思うポイントを盛り込む

定量的な実績を記載する

職務経歴書には具体的な実績を記載するようにしましょう。しかも、可能な限り定量的に書きます。「売上」「達成率」「前年比での成長率」「シェア」「コスト削減率」「全社でのランキング」など、数字で表現できる指標をピックアップして作成しましょう。

また定量的な実績は採用側の興味・関心を得られるように記載します。例えば売上予算1億円→売上実績1.5億円(達成率150%)とか、逆に売上予算2億円のところ売上実績が1.8億円で予算を達成できなかったとしても、前年売上1億円の実績を1.8億円に増加させたとしたらYoY(year over year)180%など定量的に実績を記載しましょう。また、実績には結果だけでなく、結果を出すために何を工夫したかも具体的に書きます。

性格や人柄でもアピールする

採用側は実績や能力を強く評価することは間違いありません。ただ、実績や能力だけで評価するわけではありません。性格や人柄も重要な選考項目となります。企業風土に合うか、チームで仕事をしていくのが問題がないかなどを確認します。特に人事は早期離職などの原因になってしまう場合もあり性格や人柄を重視する傾向があります。

自分の性格の良いところ、悪いところを整理して応募企業にアピールできるエピソードと合わせて職務経歴書にまとめます。

日常の業務で職務経歴書に書ける実績を出すことを意識しておく

「職務経歴書」に嘘を書くわけにはいきませんので、転職活動を開始してからアピールするポイントを探すと、アピールできる実績が出せていないことに気づくこともあると思います。

日頃から実績に拘って職務に当たっていることが結果的には一番の「職務経歴書」対策かもしれません。むしろ「職務経歴書」に書けるような実績が出せるまでは現職で踏ん張るのも一つの選択肢だと思います。

「職務経歴書」は面接を意識して作成する

ちなみに「職務経歴書」は書類選考で使用して終わりではありません。書類選考を通過すると面接では面接官が「職務経歴書」を基に質問をしてくることが多いと思います。面接で、どんなことを聞かれるか?それにどのように回答するかも意識して「職務経歴書」は作成しましょう。

プロの力を借りるのもあり

履歴書や職務経歴書といった企業への応募書類の添削や面接対策は、転職エージェントが得意とする専門分野です。企業に提出する前に、アドバイスを受けても良いと思います。

数多くの転職事例を知っている転職エージェントだから応募書類の添削を受けることによって「書類選考の通過率が上がる」可能性があります。

採用要件を満たす経験・スキルを持ちながらも、書類や面接でうまく伝えられていないことも少なくありません。はじめての転職活動など経験が少ない場合は転職エージェントの活用を検討してみると良いと思います。

ちなみに転職エージェントの利用は基本的に無料です。転職エージェントは企業から採用時に報酬を得ますので転職する人は無料で利用できます。

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応募書類提出前にチェックすること

  • 日付は提出日になっているか?
  • 日付を和暦、西暦のどちらかに統一できているか?
  • 文字のフォントは統一できているか?フォントサイズは適切か?
  • 誤字脱字はないか?
  • 数値を使って具体的な実績を表現できているか?(社外秘情報はNG)
  • 募集要項に書かれた必要な経験・スキルを意識した内容になっているか?

まとめ

今回は『転職成功完全マニュアル』の第2回として履歴書、職務経歴書などの応募書類準備を詳しく解説しました。次回は面接「面接対策」を詳しく紹介します。

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