#27 クリティカルシンキングの使い方や活用できるフレームワークなどを徹底解説!

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思考法

私がはじめて「クリティカルシンキング」のことを知ったのは「グロービスMBAクリティカル・シンキング (グロービスMBAシリーズ)」を読んだ時だったと思います。

読んだ時期を正確に覚えていませんが20年くらい前にはじめて読んで、今でも本棚に置いてあります。久しぶりに読み返してみましたが序章に出てくる「森川さん」って人が頻繁に遅刻してくる例があるのですが、その例で「考える」ってことを考えさせられて、のめりこむように読み進めたのを思い出しました。

それ以来、20年近く実践してきたクリティカルシンキングに関して解説していこうと考えています。

クリティカルシンキングとは

クリティカルシンキング(critical thinking)とは、日本語にすると「批判的思考」と訳されているため、はじめて聞いた時にはネガティブな印象を持ちました。しかしクリティカルシンキングは、「本当に正しいのか?」という視点を持って感情や主観に流されずに物事を判断しようする思考プロセスです。

ロジカルシンキングとの違い

クリティカルシンキングと似ている思考プロセスにロジカルシンキングがあります。

クリティカルシンキングは、与えられている問いや前提条件が「本当に正しいのか?」という視点を持って感情や主観に流されずに物事を判断しようする思考プロセスなのに対して、ロジカルシンキングは、課題や問題に対し筋道を立てて矛盾・破綻がないように論理的に考え、結論を導き出す思考法です。

クリティカルシンキングとロジカルシンキングは、適している状況を理解して、状況に合わせてうまく使い分けたり組み合わせたりすることが重要です。

クリティカルシンキングが適している状況とは

クリティカルシンキングは問題や課題の思考を開始する時に、まずはクリティカルシンキングを用いて、与えられている問いや前提条件が「本当に正しいのか?」「考える目的とゴールは何か?」を検討します。

考えるべき問いや前提条件がが間違っていると、一生懸命に考えても、最適な解決策にはたどり着けません。まずは詳細を考えはじめる前に、クリティカルシンキングで、問題や課題の全体像を整理することで無駄な思考をしなくてよくなります。

また、ロジカルシンキングは問題や課題が明確になっていれば、筋道を立てて矛盾・破綻がないように論理的に考え、結論を導き出すことができます。しかしロジカルシンキングで陥りやすいのが、演繹法であれば、前提が間違っている状態、帰納法なら事象の選び方を誤ると正しい結論が導き出せません。

そこでロジカルシンキングで「前提が間違っていないか?」「事象の選び方に矛盾はないか?」をクリティカルシンキングを使って確認します。

クリティカルシンキングで活用できるフレームワーク

ピラミッドストラクチャー

ロジカルシンキングでもご紹介したピラミッドストラクチャーです。ピラミッドストラクチャーは、論理展開をおこなうためのフレームワークでメインメッセージを頂点に置き、その根拠を階層状に置くことで、論理展開を明解にすることができることが特徴です。自分の主張を論理的に構成できることで、矛盾点を見つけやすくなるメリットもあります。

MECE(ミーシー)

こちらもロジカルシンキングで、紹介したMECE(ミーシー)です。MECE(ミーシー)とは、「Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive」の略で、日本語では「モレなく、ダブりなく」という意味となります。

例えば、ある商品の広告出稿企画を検討する際に、成人女性を対象として成人女性をグルーピングして行動を分析することになったとします。その際に「OLと主婦の行動を分析してみよう」となったとすると分析の対象に「モレとダブり」があることがわかりますか?

  • OLの中には既婚者で主婦でもある方がいます。(ダブり)
  • 学生、OL以外の職種の方、無職独身者などOLにも主婦にも属さない方々がいる(モレ)

このように「モレやダブり」があると検討した商品の広告出稿企画が的外れな戦略になってしまったり、奇跡的に的確な企画になったとしても社内承認などを得る際に説得力のある説明ができなくなってしまいます。

クリティカルシンキングで意識すべきこと

目的を明確にすることを意識する

クリティカルシンキングで思考する時には、まず「何のために行なうのか」目的を明確にすることを意識する必要があります。

クリティカルシンキングでは、根本的な課題を発見し、本質的な解決策を見出すことを目指します。なのでクリティカルシンキングで思考する際は「何を思考するのか?」「何のために思考するのか?」という点を明確にすることが重要です。

「偏った価値観、物事の見方」「思考の癖」などがあることを前提とする

人は誰もが、自分の育った環境や経験、 状況などによって、さまざまな影響を受けて偏った価値観、物事の見方をしています。クリティカルシンキングを成功させるうえでは、「偏った価値観、物事の見方」「思考の癖」などがあることを前提とすることが重要です。

なお、人は自分の「偏った価値観、物事の見方」「思考の癖」には、自分では気付きにくいものです。

So what? (だから?)/Why? (なぜ?)

フレームワークでも紹介した「ピラミッドストラクチャー」はクリティカルシンキングの実践において重要です。「So what? (だから?)」「Why? (なぜ?)」と繰り返し問い続けると、物事の本質が見えてくることがあります。

おすすめの書籍

グロービスMBAクリティカル・シンキング (グロービスMBAシリーズ)

まとめ

今回はクリティカルシンキングに関して解説しました。ビジネスの場では非常に活用機会が多い思考法です。自然に思考できるように、最初は意識して思考していくのが良いと思います。

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