#44 新規事業でのMFTフレームワークの活用法

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マーケティング

メーカーや製造業などが自社技術を活用できるニーズを探る際に有効なのが「MFTフレームワーク」です。今回は新規事業でのMFTフレームワークを活用法をご紹介します。

この記事を書いた人

大企業の社内起業家。役員会での承認獲得のプロフェッショナル(直近2年間は役員会付議承認率100%)。BizDev時代に担当スタートアップ5社がIPO(株式上場)を達成。専門はマーケティングと交渉業務。

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MFTフレームワークとは

MFTフレームワークとは、Market(市場ニーズ)、Function(効用・機能)、Technology(技術)の略で、市場ニーズと技術の間にある 効用・機能 に着目することで、技術の活用が可能な市場を幅広く検討できるフレームワークです。技術をどの市場へ売り込もうか検討するときに、いきなりターゲットとなりそうな市場を考えようとすると、どうしても視野が狭くなってしまいます。

そこで、技術と市場ニーズの間に「 効用・機能 」を挟みます。これによって、技術の活用が可能な市場を幅広く検討できるようになります。このフレームワークを使うことで、ターゲットとする市場を幅広く効率的に見つけ出すことができます。

新規事業でのMFTフレームワークの活用法

「MFTフレームワーク」 はメーカーや製造業が、既存の技術を活用して新規事業を検討する際に非常に有効なフレームワークです。しかし非製造業やメーカー以外で活用できないかというと、そんなこともありません。

「MFTフレームワーク」 にはマーケットニーズから必要な「 効用・機能 」を整理して必要技術(必ずしも技術でなくても、解決策全般)を特定していくマーケットイン型と、自社が持っている技術などの 「 効用・機能 」を整理して対象マーケットを特定していくシーズアウト型の2つがあります。

マーケットイン型

「MFTフレームワーク」のマーケットイン型は、マーケットニーズから必要な「 効用・機能 」を整理して必要な「 効用・機能 」から必要な技術を見つけ出すアプローチ手法です。

シーズアウト型

「MFTフレームワーク」のシーズアウト型は、自社が持っている技術などの 「 効用・機能 」を整理して対象マーケットを特定していくアプローチ手法です。

新規事業でのMFTフレームワークの活用事例

MFTフレームワークの活用法で Technology は「 必ずしも技術でなくても、解決策全般」と書きましたが、新規事業でのMFTフレームワークの活用としては、必ずしも自社技術にも限定しません。

具体的にはマーケットニーズが明確で「求められる効用・機能」も明確な場合に社外の技術フォルダーと連携した新規事業も検討ができると思います。

ユニクロ×東レ

ユニクロの大ヒット商品となった機能性インナー「ヒートテック」や「 エアリズム」「ウルトラライトダウン」などは、実は国内を代表する繊維メーカーである「東レ」との共同開発商品です。

素材メーカー 「東レ」 が持っていた技術および研究開発力と自社の販売チャネルを持ちユーザーニーズを把握しており、マーケティング力も高い「ユニクロ」がタッグを組んだことで大ヒット商品が次々と生まれました。

この事例から Market(市場ニーズ)、Technology(技術)のどちらかに強みを持つ企業同士が連携して Function(効用・機能)をベースに商品開発をおこなうことのインパクトを感じることができると思います。

「東レ」 単体での製品でも、 「ユニクロ」 担当での製品開発でも、ここまでのヒット商品は生まれなかったのではないかと思います。

newspicksに掲載されている関係者の対談記事も面白いです。

3M:ポストイット

3Mのポストイット製品は、もともと強力な接着剤を作ろうと研究をしていた中で、「よく付くけれど、簡単にはがれてしまう」という特徴を持った接着剤ができたことがきっかけで開発されたことは有名です。

当初は失敗作だと思われていましたが、調べてみたところ、ひとつひとつの接着剤が「球」のようになっていて、くっつく時には平たくなり、剥がすとまた「球」に戻るという性質を持っていることが、わかったのです。この面白い特性を持つ接着剤をなにかに使えないか、社内のいろいろな部門に相談をして回ったといいます。しかし相談した時点では使い道のない技術と判断されたようです。

しかし、相談を受けた1人が日曜礼拝で訪れた教会で賛美歌に挟んであったしおりが落ちるのを見た瞬間、その接着剤をしおりに使うことを思いついたといいます。

ここで、「簡単に剥がせて、貼った痕も残らない」と言うFunction(効用・機能)が発見されたのです。

この「簡単に剥がせて、貼った痕も残らない」と言うFunction(効用・機能)は、しおりの代わりだけでなく、メモのようなコミュニケーションツールとして使えるのではないかと思いつき、全米の会社の秘書たちにサンプリングを行った結果、大ヒットにつながったとようです。

MFTフレームワーク検討ではMECE(ミーシー)を意識する

MECE(ミーシー)

MECE(ミーシー)とは、「Mutually Exclusive, Collectively Exhaustive」の略で、日本語では「モレなく、ダブりなく」という意味となります。

例えば、ある商品の広告出稿企画を検討する際に、成人女性を対象として成人女性をグルーピングして行動を分析することになったとします。その際に「OLと主婦の行動を分析してみよう」となったとすると分析の対象に「モレとダブり」があることがわかりますか?

  • OLの中には既婚者で主婦でもある方がいます。(ダブり)
  • 学生、OL以外の職種の方、無職独身者などOLにも主婦にも属さない方々がいる(モレ)

このように「モレやダブり」があると検討した商品の広告出稿企画が的外れな戦略になってしまったり、奇跡的に的確な企画になったとしても社内承認などを得る際に説得力のある説明ができなくなってしまいます。

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