今回は、プロジェクトの振り返りで活用できるKPTをご紹介します。通常はチームでの話し合いで活用する手法ですが、個人プロジェクトの結果の振り返り、改善・調整する方法としても活用できます。
振り返りを行う主な目的は、チームメンバーや個人がプロジェクトの結果を体系に、客観的な視点から話し合い(個人の場合は1人で自分と対話する)をすることで、よりよいアクションプランを生み出すことです。
チームでおこなう場合にはファシリテーターを置くと効果的な振り返りにつながります。
KPT
KPTとは
KPTとは、 「Keep」「Problem」「Try」の3つの言葉の頭文字を取った言葉です。 仕事やプロジェクトなどを対象に「Keep(成果が出ていて継続すること)」「Problem(解決すべき課題)」を洗い出し分析した上で、具体的な改善策としての「Try(次に取り組むこと)」を検討するという流れで行われます。
要はプロジェクトを開始したら定期的にKeep=「良かったこと」、Problem=「悪かったこと、直したいこと」、Try「新たにやりたいこと、Problemをどうやって解決・改善するのか」をプロジェクトメンバーで出し合います。個人プロジェクトでも 「良かったこと」 「悪かったこと、直したいこと」 「どうやって解決・改善するのか」 を振り返ってアウトプットすれば良いわけです。
もともとはシステム開発分野で使われていたフレームワークで、アジャイル開発における振り返り手法として多くの組織のプロジェクトで活用されています。
KPTの流れ
チームでおこなう場合
- Keep(良かったこと、続けたいこと)を付箋などに書き出し模造紙/ホワイトボードに貼る
- Problem(悪かったこと、直したいこと)を付箋などに書き出し模造紙/ホワイトボードに貼る
- 新たにやりたいことを付箋などに書き出す
- Keep/Problemで貼りだした内容をグルーピングして見出し(タイトル)を付ける
- みんなでProblemに対しての解決策・改善策を話し合う
- 新たにやりたいこと、Problemの解決策・改善策に優先順位を付ける=Try
個人でおこなう場合
個人でおこなう場合は「造紙/ホワイトボードに貼る」必要はないと思いますが、チームでおこなう場合のことを個人でおこないます。慣れるまでは付箋やノートに書き出すと整理しやすいと思います。
KPTの成果
KPTをおこなうことで、短期間でプロジェクトの成功要因を発見し仕組化することができます。また課題を発見して解決策を検討できるようになります。
短期間で、繰り返しKPTを実施することで価値のある経験を蓄積できるようになるとともにチームの成功要因の発見力、課題発見力や解決策の検討力を高めることができます。
KPTの事例:シマダオプロジェクト
このブログも含めてYouTube、TikTok、Twitter、noteなどのメディアを運営する「シマダオプロジェクト」をおこなっています。2021年12月1日に開始したプロジェクトをKPTで振り返ってみました。
Keep:良かったこと、続けたいこと
ブログ投稿:毎日投稿はどこかで途切れてしまうと思うけど頻度の高い投稿は継続したいTwitterの投稿も毎日できている。プロジェクトの記録用としても良いことが分かった。Adsenseの審査も合格して収益化できたブログはWordPressのカスタマイズをおこなって見た目が良くなった
Problem:問題、うまくいかなかったこと
動画の撮影/編集に手間と時間がかかり過ぎるブログも1本にかかる時間が長い(動画と比べると短いが…)Twitterでフォロワーさんとの交流ができていないnoteが、ほとんど機能していない
Try:今月以降で挑戦したいこと
動画もブログも型化に挑戦!時間を短縮して品質は上げる動画撮影でシャツとジャケットを着てたけど寒いし面倒くさいのでカジュアルに変更Twitterはフォロワーさんを増やすよりも交流を重視noteは使い方を考える
詳しくはコチラで紹介しています。
まとめ
今回は、プロジェクトの振り返りで活用できるKPTをご紹介しました。プロジェクトの成功、失敗を高速で繰り返し仕組化、改善することで成功の確率を高め、失敗の確率を下げることができます。
シマダオプロジェクトでも月に1回はKPTで振り返ったことをブログで紹介していこうと思いますので、参考にしてください。
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