新規事業を発案しなければならないのにアイデアが思いつかない…
今回はそんな方のために新規事業アイデアの発想法を伝授します。
新規事業アイデア発想の前に
新規事業アイデアの発想法をお伝えする前に、成功する新規事業を立ち上げるためには、アイデアから発想しはじめない方が良いということをお伝えしたいと思います。
新規事業や新規サービスは、「既存のサービスや商品では解決できていないこと」や「 既存のサービスや商品の解決法への不満」などを解決する視点を持って新規事業を検討することで、圧倒的に質の高い事業(サービス)アイデアの創出につながります。
顧客課題の探し方はコチラ
動画でも紹介してます。
新規事業アイデアの発想フロー
顧客課題を明確にしたら、いよいよ新規事業アイデアを発想します。
ちなみに具体的な新規事業アイデアを発想 方法をご紹介する前に新規事業(イノベーション)での課題解決策を分類してみました。新規事業には大別すると「代替価値提供型」と「価値創出型」の2つがあると考えています。さらに「代替価値提供型」は「機能向上型」と「対象絞込型」に整理することができると思います。課題に対して、どのような視点で解決策を検討するかの参考にしてもらえればと思います。
新規事業アイデアを発想する時に活用したいフレームワーク
新規事業アイデアの検討に使えるフレームワークをご紹介します。フレームワークを活用しながらアイデアを検討してみてください。
オズボーンのチェックリスト
オズボーンのチェックリストは、ブレーンストーミングを作ったアレックス・F・オズボーン氏が考案したフレームワークです。
- Put to other uses(転用):他に使い道はないか?
- Adapt(応用):他に類似したものはあるか?過去のアイデアは使えるか?
- Modify(変更):大きさや色の変更は可能か?
- Magnify(拡大):大きくしてみたらどうか?
- Minify(縮小):小さく、軽くしてみたらどうか?
- Substitute(代用):他のものに置き換えられないか?
- Rearrange(置換):置き換えてみたらどうか?
- Reverse(逆転):逆にしたらどうか?
- Combine(結合):組み合わせてみたらどうか?
SCAMPER法
オズボーンのチェックリストをボブ・イバール氏が改良したフレームワークがSCAMPER法です。7つの切り口をもとにアイデア発想を助けるフレームワークです。「SCAMPER」とは、「Substitute(代用)、Combine(結合)、Adapt(応用)、Modify(修正)、Put to other uses(転用)、Eliminate(削減)、Reverse・Rearrange(逆転・再編成)」の略で、これらの質問に答える形で発想を促すというフレームワークです。
- Substitute(代える):他のものに置き換えられないか?
- Combine(組み合わせる):複数の製品をどのように組み合わせることができるか?
- Adapt(適応させる):他に類似したものはあるか?過去のアイデアは使えるか?
- Modify(修正する):大きさや色の変更は可能か?
- Put to other uses(他の使い道):他の使い方がないか?
- Eliminate(削減する):現在の製品から取り除けるものはないか?
- Reverse・Rearrange(逆転・再編成):逆にしても可能か?並べ替えをしても可能か?
ポジショニングマップ
顧客課題を探すでも紹介しましたがポジショニングマップも「解決策」の検討でも活用できます。
ポジショニングマップは、ターゲットとなる市場において、各社の商品やサービスがどのような立ち位置にあり、自社がどの位置を目指すのかを明確にするフレームワークです。
まず、顧客が商品を購入する場合に重要視する要素を2つ選び、それをタテとヨコの軸に設定します。次に、競合他社の商品がどこにあるのかをマッピングし、自社商品がどこを目指すべきなのかの検討材料にします。
縦軸と横軸を何にするのかを考えていくと課題も整理されていく便利なツールです。
新規事業の狙い目
私が考えている新規事業の狙い目業界を紹介しようと思います。
飲食業界
コロナ禍で最も大きな変化を求められている業界が飲食業界ではないかと思います。度重なる営業自粛要請などもあり市場規模も激減しています。
市場規模が激減しているものの、依然として2.1兆円と巨大な市場規模であるというのが狙い目である理由の1つです。
もう1つは、代替市場として中食市場が急拡大している点だ。
この変化はコロナによる影響が大きいと思うが、市場が新しいため、まだまだ未完成な市場で市場参入の余地があるのではないかと感じる。
実際に外食や中食を利用して不満や課題を感じている人は、その不満や課題を解決することをビジネスアイデアとして深掘ってみると面白いビジネスアイデアとなる可能性があるのではないかと思う。
古い業界(例:建設業界)
2つ目の狙い目の市場は古い商習慣などが残っている業界である。例えば建設業界は国土交通省が発表している建設投資額でみると63兆円の市場である。
30年前は80兆円前後の市場規模があったのが42兆円台まで低下しているが、直近で市場が拡大していることがわかる。また別のデータでは市場規模は回復しているものの就労人口は減少から横ばいが続いており、慢性的な人手不足となっているようだ。
また市場規模に占める維持修繕費の割合が高まっていることも大きな変化なのではないだろうか。
また、就労人口の年齢が他産業と比較して高く、女性の就業率も高いようだ。
狙うべき市場の条件
業界の市場規模
一定以上の市場規模があることが狙うべき市場の1つ目の条件かなと思います。初期は、その市場のニッチな課題の解決から参入することになるかもしれませんが、サービスを拡大する際に市場自体が大きくないとサービスの拡大余地が狭まってしまいます。
例えば、趣味でサバイバルゲームをやっている人が増えています。コロナ前には市場規模は105億円程度になっています。仮にサバイバルゲームを趣味でやっていて課題を感じるので、新規サービスを企画しても狙える市場が小さすぎて事業を拡大させるのが厳しくなります。
変化のある(変化が求められる)業界
新規事業やサービスを検討するなら変化のある業界(もしくは変化が求められる業界)の方が、顧客課題を発見しやすいと思います。直近なら、新型コロナウィルスの影響がある業界やIT化などが遅れている業界などが狙い目だと思います。
新規事業検討で参考になる書籍
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新規事業ワークブック
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まとめ
今回は、 新規事業アイデアの発想法をご紹介しました。
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