#08 【STEP6】新規事業でのプロダクト(製品)開発方法を徹底解説|新規事業を立ち上げるプロセス

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新規事業立ち上げプロセス

STEP5までで「事業計画」「資金」「人員(リソース)」が揃ったら(完全に揃ってる状態ではないと思いますが)、いよいよプロダクト(製品)の開発をおこないます。

今回は「新規事業でのプロダクト(製品)開発方法」を解説したいと思います。

この記事を書いた人
シマダオ

大企業の社内起業家。役員会での承認獲得のプロフェッショナル(直近2年間は役員会付議承認率100%)。BizDev時代に担当スタートアップ5社がIPO(株式上場)を達成。専門はマーケティングと交渉業務。

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新規事業でのプロダクト(製品)開発ステップ

私が経験があるインターネットサービスでのプロダクト(製品)開発ステップに関して紹介します。プロダクト(製品)開発に関しては開発するプロダクト(製品)によっては、これから紹介するステップは適さない分野もあると思いますが、どんな分野でも考え方は参考にしてもらうことができると思います。

プロダクト(製品)開発ステップ

プロダクト開発のステップとしては下記の4ステップです。

  1. UXデザイン
  2. プロダクト仕様設計
  3. 開発
  4. サービス提供フロー設計

具体的に1つづつ解説していきます。

UX(ユーザー体験)デザイン

UXデザインとは

UX(User eXperience=ユーザー体験)デザインとは、「ユーザーの理想的な体験を設計すること」です。

従来のデザインとの違い

従来、デザインは製品などの物に対して使われる言葉でしたが、UXデザインが対象とするのは体験です。物が溢れる現代は製品そのものでなく、それがもたらす体験で製品やサービスは選ばれるケースが増えたのではないでしょうか。

【STEP1】の「顧客課題を探す」と【STEP2】「課題の解決策を検討する」で検討した顧客課題と解決策で、どのような体験を求められているのかを整理したうえで、それを実現する手段あるいは構成する要素として製品を企画、設計、開発するという考え方です。

UXデザインには従来のプロダクトデザインも内包されています。プロダクトデザインによってユーザー体験をどう変えるのかまで意識したプロダクトデザインが求められるでしょう。
ユーザー体験デザインの事例

ユーザー体験を意図的にデザインして、提供している有名な例としては、スターバックスがあげられます。スターバックスが「コーヒーを売っているのではなく体験を売っていて体験のコンセプトとして、『ザ・サードプレイス(第三の居場所)』を掲げているのは有名です。

『ザ・サードプレイス(第三の居場所)』というコンセプトを実現して体験してもらうために店舗デザインや接客手法なども設計されている事例になります。

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UXデザインの手法・フレームワーク
ペルソナシート

ペルソナとは設定した課題と解決策の恩恵を最も受けるであろう理想の顧客(架空)のことです。
架空の顧客ですが実在する人間に限りなく近い架空の存在であり、ターゲットとなる顧客の特徴を詳細にまとめたキャラクターのようなものです。

整理したペルソナを可視化したのがペルソナシートになります。

ペルソナシート見本

詳細は「ペルソナシートの作り方を徹底解説!(事例・雛形付き)」(リンク)でご紹介します。

カスタマージャーニーマップ

カスタマージャーニーとは直訳すると「お客様の旅」となりますが、お客様が商品やサービスを知って、購入し、購入後はどうだったかという一連の流れを旅(ジャーニー)と捉えて整理したものです。

そして、カスタマージャーニーの中での「お客様の感情」「行動」「企業との接点」などを可視化/図式化したものが「カスタマージャーニーマップ」となります。

基本的にはマーケティングコミュニケーションで活用するツールですが顧客を特定したり課題を洗い出したりする場面でも活用できます。

カスタマージャーニーマップ見本

詳細は「カスタマージャーニーマップの作り方を徹底解説!(事例あり)」(リンク)でご紹介します。

バリューチェーン

バリューチェーン(Value Chain)とは、事業活動で生み出される価値を一つの流れとして捉える考え方です。日本語では「価値連鎖」と言い、原材料の調達から顧客に届けるまでを複数の機能に分類した上で、それらを「価値のつながり」として表します。バリューチェーンを分析することで、開発するプロダクトの価値をどこで創り出すのかを整理することができます。

例:資生堂のバリューチェーン

※資生堂ホームページより

資生堂は研究からお客様対応まで共通した思想でバリューを設定しているのがわかります。

プロダクト(製品)仕様設計

先ほど紹介したIoT製品では、まずプロトタイプ(製品の原型あるいは試作品)を作って仕様をつめていくフローなどがありますがインターネット関連サービス(WEBサイトやアプリ)だと「画面遷移図」や「ワイヤーフレーム」などで仕様をつめていきます。

STEP6-3 開発

インターネット関連サービス(WEBサイトやアプリ)新規事業の開発では厳密な仕様を決めずに、だいたいの仕様だけを決めて「開発途中に仕様や設計の変更があることは当たり前」という前提の開発手法である「アジャイル開発」などを活用したりします。

アジャイル開発とは:アジャイル(Agile)とは、直訳すると「素早い」「機敏な」「頭の回転が速い」という意味です。アジャイル開発は、システムやソフトウェア開発におけるプロジェクト開発手法のひとつで、大きな単位でシステムを区切ることなく、小単位で実装とテストを繰り返して開発を進めていきます。従来の開発手法に比べて開発期間が短縮されるため、アジャイル(素早い)と呼ばれています。

新規事業では事業検討初期からエンジニアやデザイナーにも参加してもらうと成功確率が格段にアップすると思います。私はユーザーインタビューやクライアントへのヒアリングにも同席してもらい顧客/課題の検討、ソリューションの検討、UX設計などにも参加してもらいました。

アジャイル開発では企画職と開発職が役割分担をしすぎると上手く回らない気がします。

STEP6-4 サービス提供フロー設計

サービスを提供するために「人」「物」「お金」などが、どのように配置されるのかを整理します。インターネット関連サービスだと「人」や「物」が動かないケースもありますがIoT製品の例では製品を保管しておく場所、注文が入った後の物流体制の整理、故障が発生した場合の対応整理などなど細かく取り決めました。

まとめ

今回は「新規事業でのプロダクト(製品)開発方法」を事例などを紹介しながら徹底解説させていただきました。

是非、活用してもらえたら嬉しいです。

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